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記者の目

センバツ大会を取材して フェアプレー精神忘れるな=安田光高(大阪運動部)

【習志野-星稜】四回表習志野2死満塁、星稜が「二塁走者が捕手のサインを打者に伝えているのではないか」と抗議、協議する審判たち=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3月28日、玉城達郎撮影

 第91回選抜高校野球大会は平成の幕開けに優勝した東邦(愛知)が最後の年も制し、3日に閉幕した。大会は手に汗握る好試合が多かったが、対戦相手の捕手のサインを盗むことが疑われる場面がみられるなど、フェアプレーに反するような行為が目についたのは残念だった。

サイン盗みを疑われる動き

 3月24日にあった1回戦の明豊(大分)-横浜(神奈川)では、三回裏に横浜の二塁走者が捕手のサインを盗んで打者に伝えているかのような紛らわしい動きで、球審から注意される場面があった。同28日の2回戦の星稜(石川)-習志野(千葉)では、四回表に習志野の二塁走者がサインを見て打者に伝えているのではないかと星稜が抗議した。審判団が協議した結果、紛らわしい動作は確認できないと判断したが、試合後に星稜の林和成監督(43)が習志野の控室へ行き、小林徹監督(56)にじかに抗議して騒動になった。翌日、林監督は日本高校野球連盟に「行き過ぎた言動で迷惑をかけた」と謝罪したが、報道陣には「軽はずみで言ったわけでなく、高校野球界全体のことを考えて言わなければいけないという思いで発言した」とも強調した。

 大会規則は「走者やベースコーチなどが、捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する」と定めている。1996年の世界4地域親善大会で日本チームが米国から抗議を受けたのを機に、甲子園大会では99年春から禁じられた。それ以前は当たり前に行われており、盗まれるのを逆手に取ってバッテリーが裏をかくなど、サインを巡る攻防は駆け引きの一つとされていた。

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