連載

セカンドステージ

「セカンドステージ」はシニア世代が知りたい情報を、月ごとにテーマを設けて伝えます。

連載一覧

セカンドステージ

耳の聞こえ 聞き取り訓練で衰え補う

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
帝京大学付属溝口病院で、言語聴覚士の三瀬和代さん(右)が言ったことをそのまま繰り返す「オウム返し」の訓練=三瀬さん提供
帝京大学付属溝口病院で、言語聴覚士の三瀬和代さん(右)が言ったことをそのまま繰り返す「オウム返し」の訓練=三瀬さん提供

 <くらしナビ ライフスタイル Second Stage>

 加齢に伴い耳の聞こえが悪くなったら、どうすればいいのか。加齢性難聴は完全には治らないが、言葉を聞き取る力を鍛えて聴力の衰えを補うやり方がある。相手の反応を見ながら、ゆっくり対話を重ねることがポイントだ。

 ●特性知り自覚を

 加齢性難聴を早期に自覚するのは難しい。音を感じる内耳の「有毛細胞」は30~40年かけて少しずつ抜けていくからだ。聴覚に関するコンサルティングを手がける「オトデザイナーズ」(埼玉県和光市)の坂本真一社長によると、言葉が聞き分けられなくなるのは、人の声が古いラジオのように割れて潰れた音に聞こえるからだという。

 どんな音が聞き分けにくくなるのか。母音より子音が聞こえにくく、特に破裂音の「パ」「タ」「カ」や「さ」行から始まる言葉が聞き分けにくい。文字数が少ない「つち」「つき」「くつ」「きち」、「パンツ」と「たんす」は聞き間違いが起きやすい。東京都内の「とうようちょう(東陽町)」は「ぼうえいちょう(防衛庁)」に聞こえる。「し」から始まる言葉は聞き取りにくいため、都内の「しんじゅくさんちょうめ(新宿三丁目)」…

この記事は有料記事です。

残り1039文字(全文1533文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集