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トリカブトの根から神経障害性疼痛抑える成分発見 治療薬に期待

神経障害性疼痛に有効な成分が見つかったトリカブトの根(牧野利明教授提供)

 名古屋市立大の牧野利明教授(生薬学)のグループが、神経の損傷で起きる慢性的な激しい痛み「神経障害性疼痛(とうつう)」を抑える化合物を、毒草で知られるトリカブトの根から発見した。より効果的な治療薬の開発につながることが期待され、8日付の国際学会誌(電子版)に掲載された。

 神経障害性疼痛は、切り傷や抗がん剤の副作用などで神経が傷付けられると発症し、ドアノブに触れるだけでも激しい痛みを感じる。国内で患者は600万人以上と推計される。モルヒネなど既存の鎮痛薬が効きにくく、効果的な治療薬が求められている。

神経障害性疼痛に有効な成分が見つかったトリカブトの根(牧野利明教授提供)

 牧野教授のグループは、鎮痛薬の一つとして知られる、トリカブトの根を加熱減毒処理した市販生薬「加工ブシ」に注目。これまでの動物実験で神経障害性疼痛に有効とのデータはあったものの、どの成分が作用しているのか不明だった。

 今回、マウスを用いた実験で加工ブシに含まれる化合物「ネオリン」により、神経障害性疼痛が改善することが判明。抗がん剤の成分を注射して疼痛を起こしたマウスにネオリンを加えると、数日で改善傾向を示したという。

 トリカブトは株によってネオリン含量にばらつきがあり、その要因は分かっていない。牧野教授は「有効成分が分かったので、含有量の多いトリカブトを見つけ、より効果的な治療薬を作りたい」と話している。【川瀬慎一朗】

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