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<楽庫(らっこ)>
今も、東京・日本武道館周辺は、名残の桜を惜しむ花見客でにぎわっている。日本武道館は、武道の聖地として鍛錬の高み極みを披露する場であるが、いつしか、音楽の聖地としても歴史を刻んでいる。「いつか、武道館で」という夢を抱く音楽家がどれだけ多いことか。それは、ほかのアリーナやスタジアムと異なる“マジカルな何か”を武道館が育んできたからだと想像する。昨年、デビュー35周年を迎えた浜田麻里は、19日に約25年ぶりの武道館公演を行う。
昨年、古巣のビクターに移籍して発表した記念盤「Gracia」は、ギターだけでもマイケル・ランドウ、ポール・ギルバート、クリス・インペリテリや、ベースでもリーランド・スクラー、ビリー・シーンといった世界でも指折りの音楽家がずらりとそろった本格ロックのオリジナルアルバムである。全曲自作で「この曲にはこのミュージシャンだな」と、本人に直接連絡を取りスケジュールを決めたのだと言う。その全国ツアーを終えて…
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