菅義偉官房長官が新元号「令和」を発表した1日の記者会見で、手話通訳者が新元号の読み方を「れいわ」ではなく「めいわ」と誤って伝えた。政府が通訳者に事前に資料を渡していれば誤訳は防げたが、普段からそのような対応を取っていないという。正確な情報を届けるため、改善を求める声が上がっている。
手話通訳者は記者会見場で菅氏の隣に立って発言内容を手話で伝える。菅氏が「新しい元号は『れいわ』であります」と発表した時に、通訳者は50音を指の形で示す指文字で「め」「い」「わ」と表現した。菅氏が掲げた「令和」の文字を見てその後は修正したものの、インターネット上などで誤りが話題になった。
どうして誤訳が起きたのか。内閣広報室は「通訳者には聞き取れる範囲で通訳してもらっている。今回もその方法にならった結果、通訳者が『めいわ』と聞き間違えた」と説明する。一般的に講演などを手話通訳する際は、通訳者が発表文や資料の提供を受けたり、専門用語を確認したりして事前に準備することが多い。ところが内閣広報室によると、これまでも会見内容などについて事前の資料提供はしていないという。
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