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新元号を「めいわ」と手話誤訳 事前に聞き間違い防ぐ準備を

新元号発表の記者会見で「令和」と紙に墨書された額を掲げる菅義偉官房長官=首相官邸で2019年4月1日、川田雅浩撮影

 菅義偉官房長官が新元号「令和」を発表した1日の記者会見で、手話通訳者が新元号の読み方を「れいわ」ではなく「めいわ」と誤って伝えた。政府が通訳者に事前に資料を渡していれば誤訳は防げたが、普段からそのような対応を取っていないという。正確な情報を届けるため、改善を求める声が上がっている。

 手話通訳者は記者会見場で菅氏の隣に立って発言内容を手話で伝える。菅氏が「新しい元号は『れいわ』であります」と発表した時に、通訳者は50音を指の形で示す指文字で「め」「い」「わ」と表現した。菅氏が掲げた「令和」の文字を見てその後は修正したものの、インターネット上などで誤りが話題になった。

 どうして誤訳が起きたのか。内閣広報室は「通訳者には聞き取れる範囲で通訳してもらっている。今回もその方法にならった結果、通訳者が『めいわ』と聞き間違えた」と説明する。一般的に講演などを手話通訳する際は、通訳者が発表文や資料の提供を受けたり、専門用語を確認したりして事前に準備することが多い。ところが内閣広報室によると、これまでも会見内容などについて事前の資料提供はしていないという。

 東京都内に住む耳が聞こえない女性会社員(45)は「通訳者が間違えてしまったことは気にしていないが、正確な情報を伝えるために事前の打ち合わせはしてほしかった」と語る。手話通訳士の資格を持つ愛知県立大学の亀井伸孝教授(文化人類学)は「通訳者には守秘義務が課されている。数分前に発表内容を伝えていれば間違いはなかった。今回の問題を機に改善してほしい」と話している。【蒔田備憲、金秀蓮】

もっと手話通訳を

 新元号発表の記者会見では、NHKテレビの生中継で、菅義偉官房長官が掲げた「令和」の書に手話通訳者の映像が重なって文字が見えなくなる場面もあった。全日本ろうあ連盟などの3団体は5日、この場面が話題になることが、手話通訳付き放送の導入の妨げになるのを懸念する共同声明を発表した。

 声明は、NHKがテレビ局の中で唯一、会見を手話通訳付きで中継し、政府が記者会見場に手話通訳者を配置したことを評価した上で「海外ではテレビ放送に手話通訳を付けることが増えているが、日本ではほとんど進まない。速やかな取り組みを求める」と訴えている。

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