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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第77期名人戦A級順位戦 糸谷哲郎八段-深浦康市九段 第44局の1

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勝つ以外ない

 「将棋界の一番長い日」と呼ばれているA級順位戦最終局。A級というステータスをだれが失うか……。そんな土俵際での真剣勝負が将棋ファンの心を打つ時でもある。

 今期、苦しい立場で最終局を迎えたのが深浦。負ければ降級決定となるし、勝っても競争相手の三浦弘行九段に勝たれた場合には降級となる。残留確率は4分の1という状況だが、とにもかくにもまずは本局に勝つ以外に助かる道はない。開始時刻の13分前に対局室に現れた深浦は扇子とハンカチを用意すると、上着の襟をピッと引っ張り気合を入れた。その後、すぐには駒箱に手を伸ばさず、30秒くらい瞑想(めいそう)して気持ちを落ち着かせる。

 一方、糸谷は30分以上前に入室。深浦が入室する前はリラックスした雰囲気で「対局室に来るまで迷ってしまいそうですよね」と笑顔で記者に話しかけてきた。A級最終局の対局場は静岡市の浮月楼。本局の行われる青葉の間は玄関を入ってから左・左・右・右と4回廊下を折れる。人懐っこそうな真ん丸顔に四角いレンズの眼鏡。まるで漫画から飛び出してきたようなキャラクターだ。

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