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内田麻理香・評 『フェルメールと天才科学者 17世紀オランダの「光と視覚」の革命』

 ◆ローラ・J・スナイダー著、黒木章人訳

 (原書房・4104円)

 同じ年の同じ街に、二人の天才が生まれた。一人は日本でも人気の高い画家、フェルメールだ。もう一人は、微生物を初めて発見した「微生物学の父」、レーウェンフック。歴史と哲学を専門とする著者が、一七世紀のネーデルラント(現在のオランダ)の小都市、デルフトで生きた二人の生涯を詳細にたどりながら、彼らの共通性を探る。

 この二人が知り合いだったという説は繰り返し登場する。一時期は、互いの住まいが、歩いて三分ほどで行き来できる狭い一角にあったという。フェルメールの死後、レーウェンフックがフェルメールの遺産管財人となった記録も残っている。しかし、二人が知り合いであったことを示唆する決定的証拠はないのだ。本書は、両者が知り合いか否かにはさほどこだわらず、フェルメールとレーウェンフックがともに最新の光学機器を用いた、「…

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