特集

今週の本棚

「面白い!読ませる!」と好評の読書欄。魅力ある評者が次々と登場し、独自に選んだ本をたっぷりの分量で紹介。

特集一覧

今週の本棚

張競・評 『クララ・ホイットニーが綴った明治の日々 日記で読む日本史18』=佐野真由子・著

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 (臨川書店・3564円)

手堅い考証で日記を読む手本示す

 本書はクララ・ホイットニーという、一八六〇年生まれのアメリカ人女性の手になる日記を手掛かりに、明治史を読み直そうとしたものである。 クララは一八七五年八月三日、父親の仕事で来日し、二十五歳のときに勝海舟の三男梅太郎と結婚した。長らく日本に滞在し、「勝海舟の嫁」として知られる人物である。

 彼女は遅くとも十二歳のころから日記をつけ始め、東京で過ごした日々の中で見聞きしたことをつぶさに書きとどめている。著者はクララの日記を素材に、丁寧な読みと周到な調査を通して、明治史の知られざる一面を再現してくれた。

この記事は有料記事です。

残り1171文字(全文1450文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集