メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

宇宙目指す民間ロケット「MOMO3号機」これまでとの違いは? 30日発射予定

MOMO3号機を囲むインターステラテクノロジズの関係者=北海道大樹町で2019年4月12日、鈴木斉撮影

質問なるほドリ

 なるほドリ 日本で初めて、民間単独で開発したロケットで宇宙空間到達を目指す北海道大樹町の宇宙ベンチャー・インターステラテクノロジズが、30日に「MOMO3号機」を打ち上げると発表したね。1、2号機はうまくいかなかったけれど、どんなところが変わっているのかな?

 記者 2号機の失敗は、姿勢制御用の燃焼器が誤作動し、熱で配管が溶けてガスが漏れ、部品を焼損してエンジンに推進剤(燃料)を供給できなくなったことなどが原因でした。

 そこで燃焼器内の噴射器の設計を見直し、配管のつなぎ方を変えて高温で部品が燃えないようにする改良などをしました。噴射器の変更に伴い、実際の打ち上げに近い形での「縦吹き燃焼実験」を新たに実施。実際に宇宙に到達するまでと同じ、120秒間の燃焼に成功しています。

 Q ロケットの性能も2号機とは違うの?

 A 性能そのものは大きく変わりません。実は、それがこれまでと違う点です。

 同社は1号機の失敗後、2号機で姿勢制御の方法を変えました。どこに原因があったのか調べて改良するだけではなく、新たな機器を搭載するなど、失敗の後も立ち止まらずスピード感のある開発をしてきたのが同社の特徴です。

 3号機は変更点が少なかったことから、今回はより確実に成功させたいのだと考えられます。

 Q 小型ロケットでも、打ち上げには多額の資金が必要だよね。どうやって集めているの?

 A 広くプロジェクトへの資金を募る従来のクラウドファンディングやスポンサー企業の資金提供などに加え、大樹町と連携して、ふるさと納税制度を利用したガバメントクラウドファンディング(GCF)を4月11日に開始しました。

 昨年12月から1月までに実施したGCFでは、目標額の4000万円を達成。今後も継続する予定です。

 Q 海外でも民間のベンチャー企業が超小型ロケットを開発しているんだよね?

 A 昨年1月に衛星打ち上げに成功したロケットラボ(米国)や、資金力で注目されているPLDスペース(スペイン)など、同様の目的を持つベンチャー企業が世界中で増えています。

 インターステラテクノロジズはMOMOよりも大きい2段式の人工衛星打ち上げ用ロケット「ZERO」を、2023年の打ち上げを目指して開発しています。

MOMO3号機の打ち上げを発表する堀江貴文さん(右)と稲川貴大社長=北海道大樹町で2019年4月12日、鈴木斉撮影

 これから小型人工衛星打ち上げ需要の拡大が見込まれる半面、確実性と低コストを実現する技術や持続的な資金力が求められ、参入した企業がどれも順調というわけではありません。今度こそ道産子ロケットの打ち上げが成功し、会社として軌道に乗ってくれるといいですね。(回答・土谷純一)

「自信持っている」稲川社長

 MOMO3号機の発射予定は30日で、その後5月5日までを予備日としている。

 インターステラテクノロジズは発射場を望める約4キロ離れた丘の上に有料の特設見学会場を設け、大樹町は町多目的航空公園でパブリックビューイングを実施する。いずれも30日と1日のみ。

 12日に大樹町で元ライブドア社長の堀江貴文さんと並んで記者会見した稲川貴大社長は「有識者も呼んでしっかり対策を講じ、自信を持っている」と語った。【鈴木斉】

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 池袋暴走 元高級官僚だから? 「なぜ運転手が逮捕されないのか」疑問の声噴出
  2. 池袋暴走、ドラレコに音声 87歳男性「あー、どうしたんだろう」同乗の妻の問いに
  3. 結婚できない男 阿部寛主演ドラマが13年ぶり復活! 続編が10月期放送
  4. 政治 交わらない枝野氏と玉木氏 自民「1強」の責任、野党にも
  5. 国民民主党、自由党と合併で正式合意 自由は解散

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです