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透析中止 東京都、病院側の不備10件を指摘

 公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、都の9日の指導は計10件の病院側の不備を指摘した。2007年に策定された厚生労働省のガイドラインに基づく指導は全国初。

     都は、病院の腎臓病総合医療センターが開設された13年4月以降、立ち入り検査した3月6日までの間に透析治療を中止(4人)、または最初から治療しない「非導入」(20人)で死亡した計24人を調べた。(1)患者の意思を確認する書類(同意書)が保存されていない(1件)(2)医師からの代替治療法の説明を行ったことなどの記録を確認できない(4件)(3)患者の意思の変化に対応できる旨の説明を行った記録を確認できない(4件)――などが分かり、改善を指導した。関係者によると、(1)は治療中止の1人で、非導入の20人全員と合わせ、計21人の同意書がなかったことが判明している。

     一方、腎臓病患者に対しては通常、腎臓移植、血液透析、腹膜透析という3種類の選択肢が医師から提示されるが、24人のうち19人は2種類以下だった。「患者の視点で医療安全を考える連絡協議会」の永井裕之代表は「全ての選択肢を提示しないことは、医師による患者の誘導につながる。インフォームドコンセント(十分な説明に基づく同意)を徹底させ、再発を防止すべきだ」と話す。【斎藤義彦】

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