メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

熊本地震3年

被災者包む子どもたちの歌声 熊本地震 16日で本震から3年

歌を披露する村上颯太さん(左から3人目)ら木山仮設団地の子供たち=熊本県益城町の木山仮設団地で2019年4月15日午後7時24分、徳野仁子撮影
復興を願う竹灯籠(とうろう)に火をともす村上颯太さん(左)=熊本県益城町の木山仮設団地で2019年4月15日午後7時11分、徳野仁子撮影

 震災関連死を含め273人が犠牲になった熊本地震は16日、本震発生から3年となる。震度7を2度観測した熊本県益城(ましき)町の木山仮設団地では15日夕、団地の子供たちで作る合唱団が復興を願う歌を披露し「あの日」と向き合う被災者たちを温かく包み込んだ。

 「傷ついた熊本を もとの姿にもどそう♪」。現在も131戸281人が身を寄せる団地内で歌声を響かせたのは、保育園児~小学生計12人。地震翌年の2017年夏、仮設団地の見守り支援をしていた山本誠司さん(44)の呼びかけで結成した「スマイルナンバーワン」のメンバーたちだ。その中に町立益城中央小5年、村上颯太さん(11)の姿もあった。

 3年前の4月14日、町内の自宅2階で就寝中に震度7の前震に襲われた。家族8人全員無事だったが、自宅は全壊。ショックで情緒不安定になり、その後も鳴り響く緊急地震速報の音におびえ続けた。母和美さん(40)がトイレに立つだけで「ママ、どこ?」と声を震わせ、小学校でも地震から1年の追悼集会で息苦しくなり、途中退席した。

 村上さんが「合唱団に入りたい」と言い出したのは仮設団地に移って2年が過ぎた昨年夏。和美さんは驚いたが、被災地で給水活動する自衛隊員を見て「お返しがしたい」とつぶやいた時のことを思い出した。

 「被災したみんなを元気にしたい」。背をそらせ、全身から声を絞り出す村上さんら子供たちの姿に、住民からは拍手が鳴りやまなかった。「あの子なりにつらい記憶と向き合い、乗り越えようとしている」。歌い終わり、ほっとした表情で友達とはしゃぐ息子に、和美さんは目を細めた。【中里顕】

復興を願う竹灯籠(とうろう)に火をともす木山仮設団地の人たち=熊本県益城町で2019年4月15日午後7時8分、徳野仁子撮影

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 池袋暴走 元高級官僚だから? 「なぜ運転手が逮捕されないのか」疑問の声噴出
  2. 池袋暴走、ドラレコに音声 87歳男性「あー、どうしたんだろう」同乗の妻の問いに
  3. 結婚できない男 阿部寛主演ドラマが13年ぶり復活! 続編が10月期放送
  4. 政治 交わらない枝野氏と玉木氏 自民「1強」の責任、野党にも
  5. 国民民主党、自由党と合併で正式合意 自由は解散

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです