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なでしこJ入り目指す熊本出身DF・国武 復興途上の被災地をプレーで後押し

地元・熊本への恩返しを誓うノジマステラ神奈川相模原の国武愛美選手(左)=相模原市内で2019年4月6日午後1時43分、福田智沙撮影
女子ワールドカップ代表入りを目指す国武愛美選手=相模原市内で2019年4月6日午後1時5分、福田智沙撮影

 熊本地震は16日、本震発生から3年を迎える。被災した熊本県矢部町(現・山都町)出身のサッカー女子なでしこリーグ1部「ノジマステラ神奈川相模原」のDF国武愛美選手(22)は被災地を励まそうと、6月7日開幕の女子ワールドカップ(W杯)フランス大会、来年の東京五輪での代表入りを目指す。

 3年前、山都町は4月14日の前震で震度5強、本震で6弱を観測した。自身は当時、サッカー女子の名門・武蔵丘短大(埼玉)に進み、大学近くの自宅にいた。両親に電話をかけると、実家は幸運にも棚が倒れる程度の被害で済んでいた。だが自宅が全壊した旧友もいた。ドラッグストアを回ってトイレットペーパーや非常食を買い集めて段ボールに詰め、被災地へ送った。

 「不安ですぐにでも熊本に帰りたかった」。だが授業やサッカーの試合で帰郷は夏になってからだった。熊本市内のサッカークラブに通った中学時代に毎日のように見ていた益城町の風景が一変していた。道路が割れ、多くの家が崩れていた。旧友は仮設住宅での生活を余儀なくされていた。

 自らができることはサッカーで被災地を励ますことだった。身長161センチと決して大柄ではない体を張り続けた。活躍の場をなでしこリーグへと移して2季目の昨年7月、日本代表に初招集された。「家族も、友達も、地元の人たちも『頑張れ』と応援してくれる。ここまでサッカーを続けられたのも皆のおかげ。頑張っている姿を見せて、皆にも頑張ってほしい」

 先月末、本拠地でのリーグ戦に両親が観戦に訪れた。震災の話になり「3年か、早いね」と話すと、両親から「熊本にいる皆さんは復興途上だよ」と返ってきた。被災地に力を与えたいと改めて思った。W杯代表入りに向けて「レベルアップしていきたい」と強く誓う。【福田智沙】

ジャカルタ・アジア大会に出場

 くにたけ・あいみ 1997年生まれ。小学1年でサッカーを始め、中学まで地元クラブで鍛錬を積み、兵庫・日ノ本学園高時代は3年とも高校総体制覇。高2、3年時は全日本高校女子選手権との2冠を遂げた。日本代表では2018年8月のジャカルタ・アジア大会に出場した。

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