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蔵書拝見

小野寺五典氏/上 「バルト海のほとりにて」武官の妻の大東亜戦争 現場の本音、親身に

 2012年に防衛相に初めて就任した頃、書店で「武官」の字に目が留まり、著者が「小野寺さん」ということで手に取った。残念ながら縁戚の方ではなかったが、本の内容はとても深かったですね。

 著者の夫、信(まこと)氏は在外公館の駐在陸軍武官(現在の防衛駐在官)で、外国の情報を集めて日本に送っていた。第二次大戦終盤にはヤルタ会談でのソ連の対日参戦密約を察知し、本国に警告した。だが当時の軍部や政界には「ソ連の参戦はない」という誤った空気感があった。決定的な情報は無視され、シベリア抑留や北方領土問題につながった。

 「こんな人がいたんだ」と率直に感じ、指導者が情報に基づく判断をせず、空気に流されて国民を悲惨な状況にさらしたことも痛感した。約25万人の隊員を率いる防衛相として、正確な情報や現場の本音をどう把握するかということを考えましたね。

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