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四月八日は虚子忌。没後六十年を記念して「俳句」四月号が「再発見!高浜虚子」を特集。虚子俳句について、総論で「品格ある写生」とした上で、一方の縦軸で、十代二十代から俳壇復帰の三十代、「進むべき俳句の道」の四十代、花鳥諷詠詩の成立の五十代から八十代の老境まで、明治から昭和後期へと大樹のように成長する過程を、各時期の代表句や年譜とともに紹介する。
と同時にいわば横軸で、ホトトギスの「経営者」、近代を超える「思想家」、大きく俯瞰(ふかん)する眼(め)をもった「選者」としての虚子を分野別に紹介するとともに、多面的な貌(かお)をもった虚子の研究が今なお必要だとする。これで私たちは、虚子俳句や虚子研究の現在を知るとともに、今あらためて虚子と向き合うことで、自分の俳句を再考できるだろう。
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