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気仙沼大島大橋、前より不便? 苦情や不満相次ぐ 開通1週間

駐車できる転回場(左)と橋の歩道(右)の間には横断歩道も信号機もない=宮城県気仙沼市の気仙沼大島大橋で2019年4月13日午後1時17分、新井敦撮影

 宮城県気仙沼市の気仙沼大島大橋開通から1週間が過ぎた。大島には多くの車が訪れるようになったが、本土側や島内の案内標識の不備など、交通対策への苦情や不満が相次ぎ、市や県は対応に追われている。さらに、橋のたもとで車道を横切る歩行者の安全確保も課題となっているほか、廃止された定期航路に代わるバス路線の利用者からは「前より不便になった」と嘆く声も聞こえる。【新井敦】

     同市内では、震災後の復興事業でできた新たな道路や、工事中の場所も多く、市外から大島を訪れる観光客にとっては、道順が分かりにくい。市には、案内標識の不備を訴える観光客からの苦情電話が開通翌日(8日)だけで約20件寄せられた。

     市は12日に県などと大橋の交通対策会議を開催。対応策として急きょ、市中心部の道路に大島方向の表示を設置したり、島内の誘導標識を増やしたりすることを決めた。幹線道路の既設の案内板で、地元住民以外にはなじみのない地区名は「大島」などに改める。市、県は混雑が予想される大型連休に備え、さらに対応を検討する。

     このほか、橋のたもとで車道を横切る歩行者が危険だとの指摘も出ている。橋の大島側と本土側の両方には駐車できる転回場があり、どちらも車道を挟んで反対側が橋の歩道につながっている。橋を歩いて見物しようとする観光客は、いったん車道を横切って歩道側へ渡るが、橋のたもとには横断歩道も信号機もない。

     週末で通行量が多かった13日午後。岩手県大船渡市から訪れた、いずれも84歳の夫婦が歩道側へ渡ろうとしたが車が途絶えず、車道の手前で立ち尽くしていた。「足が悪いので渡るのが大変。信号機を付けるのは難しくても、せめて横断歩道があれば」と改善を望んだ。

     歩行者の安全確保について県気仙沼土木事務所は「今後、警察と協議して対応を考えたい」と説明している。

     一方、橋の開通で廃止された定期航路に代わり、本土と島を結ぶバス路線の運行が始まったが、1日8往復で、定期船と比べて半減し、高齢者ら車のない島民からは不満の声が上がる。定期船の大島側発着場だった浦の浜の停留所でバスに乗った女性(71)は「車がないのでバスに頼るしかないが、船の時と比べ時間に余裕がなくなり、不自由になった。定期船の待合所は使えなくなり、バスの停留所には座る場所もない」とこぼした。

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