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平成の事件ジャーナリズム史

(14)フェイクニュース感染症

気に入らないメディアを「フェイクニュース」と決めつけるトランプ大統領(2017年2月17日夕刊)

 後から振り返ってみた時、その年が時代を画していたとわかる年があります。天安門事件が起き、ベルリンの壁が壊された平成最初の年、1989年もその代表のひとつでしょうか。ジャーナリズムの観点からみる時、2016(平成28)年は最重要の1年として位置づけられると私は考えます。2016年はまさにフェイクニュースが世界を揺るがせた1年でした。

 米大統領選でトランプ氏が勝利した翌週、世界で最も権威があるオックスフォード英語辞典は今年の言葉に「ポスト・トゥルース」を選びました。ポスト・トゥルースとは「世論形成において客観的事実よりも感情や個人的信条に訴えかける方が重要であるという環境への言及・意味」と定義されます。真実よりも感情が優先される時代への警告でもあります。事実を議論の前提にしてきた民主主義社会の終焉(しゅうえん)に危機感を募らせ…

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残り2150文字(全文2517文字)

小川一

1958年生まれ。1981年に毎日新聞社入社。社会部で事件取材を長く担当。社会部長、編集編成局長、取締役・編集編成担当などを経て18年6月から毎日新聞グループホールディングス取締役。

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