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著者インタビュー 池田達也『しょぼい喫茶店の本』

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フラフラできる場所を守ることが今の僕の仕事だと思っている

◆『しょぼい喫茶店の本』池田達也・著(百万年書房/税別1400円)

 「しょぼい喫茶店」と聞いたときは、それが店名だと気づかなかった。こういう名前の喫茶店が、東京・西武新宿線の新井薬師前に実在するのです。駅から続く昔ながらの商店街を5分ほど歩いた、雑居ビルの2階にある7席だけの喫茶店。店主の池田達也さんは現在24歳。本書では、いかにして開業し今に至るかを真っすぐに書いた。

「僕には諦め癖があって、無理だなと思うと我慢できずにやめてしまうんです。就職活動もそれで失敗しました。僕みたいな平凡な人間は会社で働く以外の選択肢はないと思っていたので、死にたくなりました」

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