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両陛下、きょうから最後の訪問 平成流、地方に寄り添い

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新潟県中越地震の見舞いで避難所を訪れ、被災者らを励まされる天皇、皇后両陛下=新潟県小千谷市の市総合体育館で2004年11月(代表撮影)
新潟県中越地震の見舞いで避難所を訪れ、被災者らを励まされる天皇、皇后両陛下=新潟県小千谷市の市総合体育館で2004年11月(代表撮影)

 天皇陛下は17~19日、皇后さまと共に三重県を訪問される。退位の儀式の一環として伊勢神宮を参拝するためで、在位中最後の地方訪問となる。被災地の見舞いや戦没者慰霊を積極的に重ね、全都道府県を2巡。国民の中に入っていく姿勢で続けてきた旅は「平成流」として定着した。【山田奈緒、高島博之】

「社会を知る」思い、積極的交流

 天皇、皇后両陛下の地方訪問の柱は、各都道府県持ち回りで毎年開かれる▽全国植樹祭▽国民体育大会▽全国豊かな海づくり大会--の3行事への出席で、計90回あった。福祉施設の見学を日程に組み込むことが多く、施設利用者や福祉の現場で働く人々との交流を大切にした。

 行事に伴う地方訪問は昭和天皇も行っていたが、陛下はそのスタイルに変化を加えている。第三者を交えない私的な時間だった昼食は、知事や議長ら地元関係者を交えた会食とし、専属料理人の同行もなくした。元側近は「多くの人と話して社会を知ろうとするお気持ちが強かった」と振り返る。訪問先で移動する際、天皇、皇后両陛下は雨天や寒さの厳しい時でも車の窓を開け、沿道に詰めかけた人々に手を振って応えた。

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