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キズとカタチの総合医

機能障害を最小限に抑える=桜井裕之・東京女子医科大学形成外科教授

顔面骨と大腿骨

 救命救急センターに勤務していたころ、30代の男性がバイクの転倒事故で搬送されてきたことがありました。顔を半分くらいしか隠せないヘルメットを装着していたため、顔面が完全には守られないまま標識に突っ込み、鉄板が鼻の下から上顎(うわあご)に向かって食い込んでいました。

 大きな傷と共に上顎がグラグラしていて、開放性の上顎(じょうがく)骨骨折であると一目で分かりました。しかし、優先すべきは、命に直結する損傷の有無を見極め、速やかに必要な処置をすることです。

 この患者さんにはまず気管を切開し、呼吸のための経路を確保しました。鼻や口への出血が続くと、呼吸ができず命に関わるからです。その後、コンピューター断層撮影を行い、脳や頸椎(けいつい)に損傷がないことを脳神経外科や整形外科の医師と確認しました。同時に、上顎骨折の状態を把握し、緊急手術を行いました。

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