ノートルダム火災 原因は工事用エレベーターの回線ショート?

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ノートルダム大聖堂から200メートル離れたサンミシェル橋にも火の粉が舞った=パリで15日、賀有勇撮影 拡大
ノートルダム大聖堂から200メートル離れたサンミシェル橋にも火の粉が舞った=パリで15日、賀有勇撮影

 【パリ賀有勇】フランス・パリのノートルダム大聖堂で起きた火災で、17日付の仏紙パリジャンは、改修作業用エレベーターの電気回線のショートが出火原因の可能性があるとみて捜査当局が調べていると報じた。ただ、同紙はショートは「仮説の一つ」との見方で、ほかの可能性も排除していない。出火原因の特定にはなお時間がかかるとみられる。

 大聖堂の屋根には改修作業用の足場が組まれており、足場に上るために設置されたエレベーター3基のうち、2基が稼働していた。捜査当局はこの足場付近で何らかの原因で火災が発生した可能性があるとみている。

 ただ、パリジャンはエレベーターの回線ショートの可能性を報じたが、リベラシオン紙は「エレベーターは屋根に接していない」とする作業関係者の否定的なコメントを報道。捜査関係者の話として「作業を容易にするため、作業員が何らかの工具を持ち込んだ可能性もある。出火の筋書きを描くには時期尚早だ」と慎重な見方を伝えた。パリジャン(電子版)は16日に溶接作業が出火原因の可能性があると報じていたが、それについては当局が否定したという。

 捜査当局は作業員らの証言を頼りに出火原因の特定を急いでいる。ただ、出火当時、作業員は既に現場にいなかったとされており、捜査は難航しそうだ。

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