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クトゥーゾフの窓から

日露の架け橋(4) 足かけ30年ロシアで踊り続けて

 モスクワ近郊の劇場で4月15日、一人の日本人バレリーナが自身の50歳を祝う公演に出演した。3時間に及ぶ舞台が終わると、客席に向け頭を下げた。日本から駆け付けた母親へ、これまで支えてくれたロシア人の夫へ、初めて舞台で共演したダンサーの息子への感謝が込められた一礼だった。

 主役のダンサーは千野真沙美さん(50)。約30年前にモスクワに渡り、日本人として初めてロシア・バレエ界に入っていった一人だ。途中で日本に戻っていた時期もあったが、足かけ30年も本場の舞台に立ち続けた。その軌跡をたどると共に、前後2回に分けて今の千野さんがどのような思いを抱くのかを追ってみる。

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大前仁

モスクワ支局記者 1969年生まれ。1996年から6年半、日経アメリカ社でワシントン支局に勤務。毎日新聞社では2008年から13年まで1回目のモスクワ支局に勤務。

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