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「女性活躍」が主張される社会の片隅で「こんな家事もできないなんて……」と悩む母親たちがいる。その原因の一つにありそうなのが発達障害だ。彼女たちを救う手立てはあるのだろうか。【田村彰子】
整理収納アドバイザーの西原三葉(みわ)さんの元には、発達障害の特性を持つ母親たちからの悲痛な悩みが寄せられている。「家の物をどうしても捨てられない」「整理整頓ができない」「一緒にPTAの書類を捜してほしい」--。実は、西原さん自身も注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断されている。
昨年から自身の障害を家事支援サービスの「カジタク」などで公開したところ、予約が殺到している。「依頼者の皆さんは『こんなに汚れている自宅では怒られるんじゃないか』とビクビクしています」と西原さんは苦笑いする。アドバイスで強調するのは、完璧な家事を目指さないこと。「洗濯物を畳むのが苦手な方には、畳まず、かごに投げ込む収納を勧めています。片付けの目的は依頼者のストレス軽減なので、一般的な片付け法を押し…
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