血圧目標数値引き下げ 米国立衛生研究所の「スプリント」に問題はないのか

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自動血圧計で血圧を測る様子。降圧目標の引き下げにより、高血圧の治療や健康管理への関心が高まりそうだ=東京都千代田区で2019年4月19日11時33分、野田武撮影
自動血圧計で血圧を測る様子。降圧目標の引き下げにより、高血圧の治療や健康管理への関心が高まりそうだ=東京都千代田区で2019年4月19日11時33分、野田武撮影

 高血圧治療のガイドライン(指針)を改定し、成人の降圧目標を引き下げた日本高血圧学会。重視したのは、米国立衛生研究所(NIH)が高血圧患者約9400人を対象にした臨床試験だ。英語で「Systolic Blood Pressure Intervention Trial(収縮期血圧介入試験)」と表記し、通称「SPRINT(スプリント)」と呼ばれる。

 スプリントは試験方法が通常の診察に近く、患者がどのグループか医師が知っていて、血圧が低い方を手厚くケアしたりした恐れが払拭(ふっしょく)できない。急性腎障害など重い有害事象が増えるという看過できない面もある。さらに、5年の予定が約3年で打ち切られた。グループ間で効果に差が生じ、試験の継続は倫理的に許されないとの理由だが、5年以上続けて差が出なかった別の試験もある。

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