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クトゥーゾフの窓から

2018年春から2度目のモスクワ勤務に臨んでいます。目抜き通りの一つ「クトゥーゾフ通り」に面する支局の窓を開けると、何が見えてくるのか。周辺地域ものぞき込みながら考えていきます。

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クトゥーゾフの窓から

日露の架け橋(5) 50歳で目覚めたトップへの野心

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自らの50歳を祝う公演を終え、花束を抱える千野真沙美さん=モスクワで2019年4月15日、大前仁撮影
自らの50歳を祝う公演を終え、花束を抱える千野真沙美さん=モスクワで2019年4月15日、大前仁撮影

 足かけ30年ロシアで活動してきたバレエダンサー、千野真沙美さん(50)は4月15日、モスクワで自らの50歳を祝う公演を成功させた。同じ道を歩み始めた長男円句(まるく)さん(20)らと喜びを分かち合った舞台の後、夢を明かした千野さんだ。「大きなバレエ団で芸術監督になりたい」

 これまでの千野さんの歩みを考えると、正直、私は驚いているが、もしかしたら実現するかもしれないと思い始めた。ダンサーとしての歩みは遅かったが、強い意志を持ち、困難を乗り越えてきた踊り手だったからだ。

 千野さんはソ連時代の1988年、バレエ学校に留学するためモスクワに渡航した。ロシア・バレエ団には90年に入団し、2度退団しながらも、その度に戻ってきた。2年前からバレエ団の教官になり、今はこちらを本業としている。

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