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ストーリー

福島で恩返しする ルワンダ虐殺、家族と避難

仮設団地の集会所で開催したクリスマスパーティーで、永遠瑠マリールイズさん(手前左)は手作りドーナツを振る舞い、参加者とあやとりをして遊んだ。集会所は終始、笑い声が響いていた=福島県二本松市で2018年12月19日、喜屋武真之介撮影

 その人の周りはいつも笑顔であふれている。

 東日本大震災から8年となった3月11日、福島県二本松市の仮設住宅にある集会所に、20人ほどの被災者が集まっていた。その中心にいるのは、内戦で80万人以上が虐殺されたアフリカ・ルワンダから福島市に家族と移り住んだ永遠瑠(とわり)マリールイズさん(53)。「皆さんは独りじゃない。生きていることに感謝し、ここで明日への活力を養いましょう」と流ちょうな日本語で語りかけた。【宮崎稔樹】

 東京電力福島第1原発事故直後から避難所や仮設住宅を回り、故郷を追われた人たちと交流してきた。温かいルワンダ産コーヒーと包容力ある人柄が評判を呼び、参加者が少しずつ増えた。手作りクッキーを持ってくる人やトランペット奏者ら支援してくれる仲間もいて、その場はいつしか「ルワンダ・カフェ」と呼ばれるようになった。

 活動を始めたのは「恩返しがしたい」との思いから。1993年春に国際協力機構(JICA)の事業で日本に留学し、福島で服飾と日本語を10カ月間学んだ。あの大虐殺が始まったのは、帰国直後の94年4月。幼い3人の子どもや夫と隣国の難民キャンプに逃げ延びた。再来日し、日本で生きてこられたのは、生活費を寄付してくれたり子育てを手伝ってくれたりした人たちのおかげだ。

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