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京都観察いま・むかし

八木先生の覚え書き/66 どもりながら生きる 「吃音者宣言」の精神、今も /京都

 南アフリカに「鼻が邪魔だと思う象はいない」という俚諺(りげん)があることを雑誌『世界』(岩波書店)の3月号巻頭で知りました。他人から見れば大変そうでも、本人は苦にならない、自分で引き受けたことならきっとうまくやれる、というほどの意味でしょうか。

 この俚諺は筆者が障害者解放運動の中で知り合った友人たちの言葉に一脈通じるところがありそうです。いわく、「障害は不便だが、不幸ではない」「障害者の解放は、障害からの解放ではなく、差別からの解放である」等々。ここでは吃音(きつおん)の問題をとりあげるのですが、吃音が“障害”であるか否かについては深入りしません。ただ、吃音を自分で積極的に引き受けるなら、他人がどのように評価しようとも、どもりながらの人生を享受できるという、そのような思想と行動の重要性を考えたいのです。

 3月18日本紙夕刊に「吃音 一人じゃない」と見出しのついた美談風の記事が掲載されました。記者は吃音…

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