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Theme 「特攻」テーマ 本続々 「昔話」でない官僚組織の不合理

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新刊、復刊が相次いでいる「特攻」をテーマとした書籍=栗原俊雄撮影
新刊、復刊が相次いでいる「特攻」をテーマとした書籍=栗原俊雄撮影

 第二次世界大戦が終わってから74年。体験者のみならず幅広い世代の読者を引きつけるテーマがある。たとえば「特攻」だ。

 直近のベストセラーは『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』(講談社現代新書)。作家・演出家の鴻上尚史さん(60)が、特攻として9回出撃、上官の「必ず死んでこい」という命令に背いて生還した佐々木友次さん(1923~2016年)を主人公に描いたノンフィクションだ。

 鴻上さんは佐々木さんのことを『特攻隊振武寮』(大貫健一郎、渡辺考著・朝日文庫)で知った。取材を一度は断られたものの最晩年に計5回面会し、17年11月に『不死身の特攻兵』が刊行された。版を重ねて21万部を超えた。一般に新書は2万部も売れればまずまずといったところで、驚異的な部数だ。

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