「ネットではチャレンジャー」野村HDトップに聞くガリバー復活への道

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毎日新聞のインタビューに応じる野村ホールディングスの永井浩二グループCEO=東京都千代田区で2019年4月15日、後藤豪撮影
毎日新聞のインタビューに応じる野村ホールディングスの永井浩二グループCEO=東京都千代田区で2019年4月15日、後藤豪撮影

 国内証券最大手の野村ホールディングスは業績低迷を打破しようと、店舗削減などの大規模な構造改革を打ち出した。ガリバー証券復活への戦略を永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)に聞いた。【聞き手・古屋敷尚子】

 ――業績立て直しへ構造改革を打ち出しました。米リーマン・ブラザーズから買収した欧州事業の大幅縮小にも踏み切りますが、買収は失敗だったのですか?

 ◆債券取引業務の低迷と欧州の景気落ち込みが予想以上だった。日米欧の中央銀行による(債券を大量に購入する)量的緩和策の影響で、(野村のような)投資銀行が担ってきた債券取引を通じた企業の資金調達ビジネスの役割も小さくなった。金融政策がいずれ正常化されると考えてきたが、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを停止し再び緩和姿勢に転じた。超金融緩和状況が最低2年は続くとみており、ビジネスの軸足を債券取引…

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