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「1本目で息子に確認していれば…」70代アポ電強盗被害者の後悔

アポ電の後、空き巣や強盗致傷の被害に遭った恐怖を語る女性。「子どもの名前を出されると親はどうしても信用してしまう」と胸中を語った=兵庫県内で2019年3月24日、黒川優撮影

 現金の有無を尋ねる「アポ電」(アポイントメント電話)をかけてから窃盗や強盗に入る事件が兵庫県内でも発生した。東京都江東区では今年2月、アポ電をかけた男に80代の女性が襲われ死亡する事件が発生。県東部では昨年3月、70代の夫婦がアポ電の後に空き巣や強盗致傷の被害に遭った。夫婦は毎日新聞の取材に「自分も殺されていたかもしれない」と恐怖を振り返った。この事件には1本目の電話への対応で被害を防ぎうるとの教訓もある。【黒川優】

 県東部の閑静な住宅地に2人で暮らす夫婦に初めてアポ電がかかってきたのは昨年3月中旬。「息子」を名乗る男が「風邪をひいた。携帯電話を買い替えた」と語った。離れて暮らす息子の声と違うようにも感じたが、妻は「まさか自分に不審電話があるとは思わなかった」と深刻に受け止めなかった。最初から金銭の話にならなかったことも警戒を緩めた一因だ。「息子の元の番号に電話すればよかった」と悔やむ。

 翌日も、その翌日も「息子」からの電話が続いた。3日目の電話で初めて「客が投資話で会社の金を使い込んでしまい、僕も600万円払わないといけない」とお金の話を切り出した。おかしいと思った妻は夫に電話を代わり、その間に本当の息子に電話をかけた。息子は「風邪などひいていない」と言う。夫が電話口で「お前誰や」と叫ぶと相手は電話を切ったが、既に「金ならあるから、すぐ持っていく」と伝えてしまった後だった。

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