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西サハラの「国」招いて 新郷啓子 西サハラ・ヒューマン・ライツ・ウォッチ事務局(スペイン)

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 今年8月に横浜で開催されるアフリカ開発会議(TICAD)を前に、モロッコ南部西サハラ地域の「サハラ・アラブ民主共和国」(SADR)の参加問題が物議を醸している。アフリカ連合(AU)では加盟国としての地位を認められているのに、日本がSADRを未承認のため、TICADに招かれていないのだ。

 西サハラの独立派住民が主体となって1976年に樹立を宣言したSADRは、84年にAUの前身であるアフリカ統一機構(OAU)に加盟し、アフリカでは主権国家として認められている。

 国連は91年、民族自決権行使のための住民投票を盛り込んだ和平案を作成し、有権者名簿も発表した。しかし国連の有権者名簿に不満を抱いたモロッコが膨大な申し立てをしたために住民投票の準備は中断され、以降モロッコは和平案に背を向けたままだ。

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