その人の周りはいつも笑顔であふれている。
東日本大震災から8年となった3月11日、福島県二本松市の仮設住宅にある集会所に、20人ほどの被災者が集まっていた。その中心にいるのは、内戦で80万人以上が虐殺されたアフリカ・ルワンダから福島市に家族と移り住んだ永遠瑠(とわり)マリールイズさん(53)。「皆さんは独りじゃない。生きていることに感謝し、ここで明日への活力を養いましょう」と流ちょうな日本語で語りかけた。
東京電力福島第1原発事故直後から避難所や仮設住宅を回り、故郷を追われた人たちと交流してきた。温かいルワンダ産コーヒーと包容力ある人柄が評判を呼び、いつしか「ルワンダ・カフェ」と呼ばれるようになった。
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