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育児と介護の「ダブルケア」 実態把握へ研究プロジェクト開始 名古屋学院大

名古屋学院大講師の沢田景子さん=名古屋市熱田区の同大で2019年4月15日、加藤沙波撮影

 育児と介護が同時期に重なる状態「ダブルケア」に関して、名古屋学院大(名古屋市熱田区)は今年度から独自の研究プロジェクトを始める。当事者への聞き取りや市民アンケートで実態を把握するほか、イベントなどを通して事前の備えや地域の理解を深める「ケア活」を展開する。こうした取り組みを大学が独自に推進するのは全国的にも珍しい。

 同大は今年、特色ある研究に取り組む大学を支援する文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」に選ばれ、事業の一環としてダブルケアプロジェクトに予算付けした。

 プロジェクトの中心は、同大経済学部講師の沢田景子さん(40)。ソーシャルワーカーとして病院や在宅介護の現場での勤務経験があり、他の家族からの協力や理解が得られなかったり、キャリアを意識し職場に配慮してほしいと言い出せなかったりするダブルケア当事者の姿を見てきた。「追い詰められてしまうケースは多いのに、複合的なケアに対する制度が整っておらず、当事者も周囲も何が大変なのかすら気づきにくいことが大きな問題」と指摘する。

 プロジェクトでは、実態や支援ニーズを浮かび上がらせ、必要に応じて行政に働きかけるほか、イベントや研究会の開催、対応の仕方を学べるゲームの作成なども予定する。沢田さんは「楽しく学べるコンテンツを提供し、介護や育児などのノウハウを共有し合いながら、当事者になっても地域の中で安心して暮らせる仕組みを作っていきたい」と力を込める。

 5月8日午前10時から、当事者や経験者、支援者が交流するイベント「まちのわカフェ」を同市熱田区の「ひびのファミリア」で開く。昨年11月に発足した同市の任意団体「ダブルケアパートナー」との共催。定期的に開催するといい、参加者を募っている。団体代表で当事者の杉山仁美さん(38)は「大学に協力してもらえてとても心強い。少しでも気持ちが楽になってもらえる場所になれば」と話している。【加藤沙波】

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