ロンドン抜書

熊楠のノート、どっちが本物? 最新技術で色、質感も再現 富士ゼロックスから田辺市に寄贈 /和歌山

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和歌山県田辺市の真砂充敏市長(右)に「ロンドン抜書」のレプリカを手渡す和歌山富士ゼロックスの酒本正志社長=同市役所で、藤田宰司撮影
和歌山県田辺市の真砂充敏市長(右)に「ロンドン抜書」のレプリカを手渡す和歌山富士ゼロックスの酒本正志社長=同市役所で、藤田宰司撮影

 南方熊楠(1867~1941年)がロンドン滞在中、大英博物館の蔵書などから書き写したノート「ロンドン抜書(ぬきがき)」のレプリカが、複合機メーカー「富士ゼロックス」から田辺市に寄贈された。古文書を電子化して印刷する最新技術を使い、本物そっくりの色や質感を再現した。南方熊楠顕彰館で一般公開される。

 熊楠は1892(明治25)年にニューヨークからロンドンに渡った。95年からの5年間は、大英博物館や自然史博物館などに籠もり、英語、仏語、独語で書かれた民俗学や博物学、旅行記などの書物の筆写を続けた。抜き書きしたノートは52冊になり、この作業が熊楠の博識や文明観を形づくったとされる。

 同社は2008年から、社会貢献事業として古文書などの複製に取り組み、「富士ゼロックス京都」を拠点に仏教絵画や経典、巻物、商家の大福帳など250点以上を再現し、寄贈してきた。

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