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NGT48・山口真帆さん卒業表明で運営側への批判再燃 識者は「最悪の幕切れ」

山口真帆さん=新潟市中央区で2017年1月9日、堀祐馬撮影

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 NGT48の山口真帆さん(23)が1月、ファンの男性2人からの暴行被害をツイッターで訴えた一件。山口さん本人が21日に「卒業」を表明し、運営側への批判が再燃している。【中川聡子、江畑佳明】

 被害は1月9日、山口さんがツイッターで告白して発覚。山口さんが「お騒がせしました」と謝罪すると、グループを運営する「AKS」(東京都)の対応が「被害者に謝罪させるのか」と批判を浴びた。AKSは第三者委員会を設けて調査するが、山口さんは「なぜうそばかりつくのか」などと発信して騒ぎは拡大した。

 山口さんは21日の公演で卒業を発表した際のあいさつで「目をそらしてはいけない問題に『目をそらさないなら辞めろ。新生NGT48を始められない』というのがこのグループの答えだった」と語った。

 ネット上では山口さんを激励するメッセージが相次いでいる。

 <貴女(あなた)は何も間違っていない。辛(つら)いのに本当によく頑張ったね>

 <山口さんはすごいアイドル。社会の空気を動かしてくれた>

 <幸せを祈らずにはいられない>

 運営側には<被害者の女性を追い詰め、グループから事実上追い出した運営会社の罪は重い>や<ブラック企業そのもの。人権も何もない>と批判や不信が渦巻く。同じ運営会社のHKT48に所属する指原莉乃さんも<本当だとしたら未成年の子供も預かっている会社としておかしい>とツイッターに投稿した。

    ◇

NGT問題のまとめ

 アイドル事情に詳しい批評家の濱野智史さんは、AKSの一連の対応について「山口さんをケアするのではなく、逆に追い出したように見えてしまう。最悪の幕切れになった」と指摘。「山口さんはアイドルが置かれている現状を身をもって告発した。勇気ある行動で、社会的な意義も大きい」と評価する。

 「なぜ被害者が矢面に立たされ、秋元康・総合プロデューサーや吉成夏子・AKS社長は表に出てきて説明しないのか」。自身の性被害を告白したグラビア女優の石川優実さんは憤る。「被害を訴えた人が責められる風潮をなくさないと安全に活動できる環境は作れない。運営側の責任を問い続けなければいけない」と訴える。

 アイドルの労働問題に詳しい佐藤大和弁護士は「山口さんの発言から運営側のハラスメントや人権侵害がうかがえる。今回の卒業も違法な退職強要の可能性がある。運営側の安全配慮義務違反などを訴え慰謝料請求することも考えられる」と解説。「最低賃金も払われていなかったり、事務所を辞められなかったりと人権侵害が横行している」と芸能人の法的地位のあいまいさを指摘する。

 若い女性がタレントやモデルにスカウトされ、アダルトビデオ出演を強要される問題に取り組んできた伊藤和子弁護士は言う。「運営側が所属アイドルの被害に適切に対応できず、再発防止も期待できないことが明らかになった。多くの若い女性を抱えているにもかかわらず運営会社に自浄能力はない。スポンサーや起用してきたメディアも責任を考えるべきだ」。そして「タレントが不当な人権侵害にさらされている。新たな法規制が必要だ」と強調する。

 こうした批判について、AKSの広報担当者は毎日新聞の取材に「卒業の発表は最終的には本人の判断だと思う。本人の『あいさつ』についてコメントはない」と話している。

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