タイラギ漁復活へ 佐賀など九州4県、人工稚貝放流 漁業者からは疑問の声も

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有明海で取れた天然のタイラギの稚貝を確認する佐賀県有明水産振興センターの職員=佐賀県太良町で2018年12月14日午前10時26分、池田美欧撮影
有明海で取れた天然のタイラギの稚貝を確認する佐賀県有明水産振興センターの職員=佐賀県太良町で2018年12月14日午前10時26分、池田美欧撮影

 有明海特産の高級二枚貝「タイラギ」の漁再開に向け、国と佐賀、福岡、長崎、熊本4県が人工稚貝(ちがい)の放流に取り組んでいる。安定的に生産できるようになった人工稚貝を放流し、稚貝が成長して世代循環できる「母貝(ぼがい)団地」の形成を目指す。同様に不漁だったアゲマキは人工稚貝放流で生息数が回復し、昨年から漁を再開できただけに関係者は効果に期待を寄せるが、漁業者からは「対症療法に過ぎず、問題の根本的解決にはならない」と疑問視する声も上がる。

 有明海でのタイラギの漁獲量は、1996年度の318トン(貝柱の重さ)をピークに減少。2012年度から7季連続で休漁を余儀なくされている。原因は特定できないが、タイラギが生息する海底付近の酸素が不足する「貧酸素水塊」やナルトビエイによる食害などが指摘されている。貧酸素状態は国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防閉め切りで潮流が変化した影響とする漁業者もいる。

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