豚コレラの予防的殺処分 戸惑う地元養豚業者「なぜ、そうなるのか分からない」

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予防的殺処分についても検討される豚コレラの感染拡大問題。写真は豚コレラが確認された養豚場で豚の殺処分をする関係者ら=愛知県で2019年3月27日午後3時12分、本社ヘリから山崎一輝撮影
予防的殺処分についても検討される豚コレラの感染拡大問題。写真は豚コレラが確認された養豚場で豚の殺処分をする関係者ら=愛知県で2019年3月27日午後3時12分、本社ヘリから山崎一輝撮影

 吉川貴盛農相が言及した飼育豚の予防的殺処分について、豚コレラの感染が広がる岐阜県の養豚業者からは戸惑いの声が上がった。一方、同じく感染拡大が深刻化する愛知県では23日、小里泰弘副農相が大村秀章知事と会談し、一部の養豚場に早期出荷を要請した。【岡正勝、道永竜命】

 岐阜県養豚協会の吉野毅会長は、予防的殺処分について「なぜ、そうなるのか分からない。生産者のことを何も考えておらず、信じられない」と怒りをあらわにし、国への不信感を募らせた。吉川農相は記者会見で、養豚業者が要望する豚へのワクチン接種について「最後の最後だ」と発言したが、吉野会長は「もう最後という時期だ。事実として感染拡大に歯止めがかかっていないではないか。ワクチン接種で感染は防げる話だ」と指摘。早期のワクチン接種を改めて訴えた。

 一方、愛知県公館で大村知事と会談した小里副農相は、遺伝子検査で陽性反応が出た野生イノシシが確認された地域の10キロ圏内にある養豚場について、早期出荷などで豚舎を空にするよう要請。大村知事は「現場の農家のみなさんの理解を得ながら取り組みを進めたい」と一定の理解を示した。

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