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平松 洋子・評『PERSONA最終章 2005-2018』鬼海弘雄・著

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〈観る者〉が観られているような視線の交わりを写しとる

◆『PERSONA最終章 2005-2018』鬼海弘雄・著(筑摩書房/税別10000円)

「銀ヤンマのような娘」

 カバー写真の作品につけられたキャプションである。光るサングラス、長く白い両腕、細い太もも、そうか銀ヤンマ嬢……写真と言葉と実像が交錯し、意識の深層が揺れる、ちくちく揺さぶられる。

 写真集『PERSONA最終章 2005―2018』は、人間が蠢(うごめ)く深い森のなかへ誘う一冊だ。写し出されるひとりひとり、たしかに人間の形はしているが、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の化身にも見えてくる。

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