スリランカ連続爆破テロ

ムスリム困惑 共存の地「逮捕されるのか」

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イスラム教徒が集住する地区では、警戒感や疑念が広がっていた=コロンボで23日、松井聡撮影
イスラム教徒が集住する地区では、警戒感や疑念が広がっていた=コロンボで23日、松井聡撮影

 【コロンボ松井聡、西脇真一】スリランカで起きた連続爆破テロ事件についてイスラム過激派の関与がほぼ断定される中、人口1割弱のイスラム社会に動揺が広がっている。非常事態宣言の発令もあり、集住地区の住民には「いつ逮捕されるか分からない」といった疑念も生まれており、事件の影響は広がっている。

 「この地区で事件について聞かない方がいい。誰もが不用意な発言をして面倒なことに巻き込まれたくないと思っている」。コロンボ中心部にあるイスラム教徒(ムスリム)の集住地区。元公務員の案内役の男性は同地区が「警察の重点警戒区域」だと指摘してこうクギを刺した。この男性は「ほらあの男はずっとこの店を見ている。監視に違いない」。

 スリランカのイスラム教徒は従来、人口約7割の仏教徒のシンハラ人らと共存するため、キリスト教も含め他宗教に対して寛容な姿勢を取ってきた。イスラム教徒が少ない地区で暮らすモハマド・サーリーさん(68)は「少数派はもめ事を起こさず、多数派と仲良く暮らすのが一番。これまでずっとそうして平和に暮らしてきた」と語る。

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