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街角から

亡国の薬 ニューヨーク支局・國枝すみれ

 米国が直面する危機は、国境を越える不法移民ではない。麻薬に溺れる白人だ。

 「薬をやめるって約束したのに、ママのウソつき!」。南部ウェストバージニア州の主婦、アンジェラ・スペンサーさん(41)は幼い娘になじられた。出産とケガが重なり4カ月間使ったオピオイド(麻薬性)鎮痛剤にはまり、11年間も苦しんできた。

 娘に対する愛情がないわけではない。3人の子供のためなら死んでもいい、と思っている。「でも薬が切れると、ひどいうつ状態になり、立ち上がることもできない。何をしても興味を持てず、幸せを感じない。一生不幸な気持ちで暮らすのかと思うと、また薬を使ってしまう」と言う。酒もマリフアナもやらなかった真面目なスペンサーさんは、薬代を工面するため義理の母の骨董(こっとう)品を盗んで逮捕されるまでに落ちぶれた。

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