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スリランカ連続爆破テロ ISに呼応か 実行組織のハシュミ指導者

IS系列のアーマク通信がスリランカ連続爆破テロの実行グループとして23日に公開した写真。覆面なしの中央の人物がザフラン・ハシュミ指導者=ロイター

 【コロンボ松井聡】スリランカ連続爆破テロ事件で、実行組織とされる国内のイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア」(NTJ)の指導者がザフラン・ハシュミという人物と判明した。ハシュミ指導者は約3年前から仏教徒やキリスト教徒を敵視するメッセージをインターネット上に発信し、メンバーを集めていた。スリランカでは多数派の仏教徒による反イスラム感情が高まる一方、退潮の目立つ過激派組織「イスラム国」(IS)が海外に決起を呼びかけていた時期で、ハシュミ指導者はこうした事態に呼応した可能性がある。

 ハシュミ指導者は、犯行声明を主張するISが公開した写真の中央に覆面なしで写っていた。地元イスラム団体トップのN・M・アミーン会長(67)によると、ハシュミ指導者は東部カッタンクディの出身で、年齢は30代後半から40代前半。主にネットで過激な宣伝活動をしメンバーを増やしていた。

 使用していたSNSにヘイトスピーチを記載し、ページが強制的に閉鎖されたことも複数回あった。弟も側近として勧誘活動などを支えているという。100人程度の小規模な組織とみられるが、実態は不明。中東帰りの労働者やISの元戦闘員が加入しているという情報もあるという。

 アミーン会長は2017年ごろにNTJの過激な宣伝を知り、他のイスラム教徒団体と一緒に治安当局に対策を求めた。「だが、何の措置も取られないまま今回の事件が起きてしまった」と悔やむ。

 スリランカでは一部仏教団体による影響もあり12年ごろから反イスラム教徒感情が高まり、昨年は両教徒の衝突で一時、非常事態宣言が出た。

 ISは15年後半から勢力が弱まり始めたが、組織の生き残りをかけて関連組織などにテロの実行を継続して呼びかけ、テロは拡散していた。

 AP通信によると、警察当局は24日、テロによる死者数は359人になったと発表した。当局はテロに関与した疑いで同日までに計58人を拘束したが、追跡できていない容疑者がいるもようで、テロの脅威は依然続いている。

 一方、ロイター通信は23日、今回のテロが起こる数時間前にもインド側からスリランカの情報機関にテロへの警告があったが、適切な対応が取られなかったと報じた。こうした一連の対応の不備を受け、シリセナ大統領は23日、防衛関係当局の幹部を交代させ、軍や警察などの組織再編を実施する方針を示した。

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