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はやぶさ2

探査機「はやぶさ2」がリュウグウで試料を採取して持ち帰る6年の旅を完遂。分析や次のミッションを解説。

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はやぶさ2クレーター探索へ 実った執念の調整「無理やりねじこんだリハ」

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衝突実験に成功し、記念撮影に応じる佐伯孝尚・プロジェクトエンジニア(左から4人目)、澤田弘崇・はやぶさ2主任研究開発員(右端)ら=相模原市中央区で2019年4月5日、永山悦子撮影
衝突実験に成功し、記念撮影に応じる佐伯孝尚・プロジェクトエンジニア(左から4人目)、澤田弘崇・はやぶさ2主任研究開発員(右端)ら=相模原市中央区で2019年4月5日、永山悦子撮影

 探査機「はやぶさ2」が24日、衝突装置をぶつけてできたクレーターを探す運用を開始した。25日正午前後に小惑星リュウグウの高度1.7キロから詳細に観測し、事前に撮影した画像と比べるなどしてクレーター作りに成功したかを判断する。小惑星にクレーターができていれば史上初となる。

 「ベスト・オブ・ベストのシナリオになった」(5日、津田雄一・プロジェクトマネジャー)、「今までの状況を見るとほぼ命中したと思う」(11日、久保田孝・宇宙航空研究開発機構=JAXA=宇宙科学研究所研究総主幹)。はやぶさ2が5日に挑んだ衝突実験は、その日のうちに小惑星の表面からものが飛び散る様子が写真で確認されて成功が判明。極めて順調に実施されたとみられる。

 その背景には、綿密な計画と準備があった。衝突装置を開発した佐伯孝尚・プロジェクトエンジニアは「(探査機の姿勢や動きを変える)スラスター(化学エンジン)がチャンピオンデータだった」と振り返る。チャンピオンデータとは、理想値に最も近い実測値を指し、想定していた誤差を大幅に下回る理想的な噴射が実現したという。その結果、衝突装置を分離する際の探査機の位置の計画とのずれは、事前の「最大30メートル」との想…

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【はやぶさ2】

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