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メディア時評

書かないことの罪=石井妙子・ノンフィクション作家

 昨年末、外国人労働者の受け入れを大幅に拡大する入管法の改正が与党のごり押しで拙速に可決された。その国会審議において野党の追及により、明らかになったことがある。すでに取り入れられている「外国人技能実習制度」の実態だ。長時間労働、賃金の未払い、日常的な暴力、危険を伴う仕事の強制。2017年までの3年間だけで、凍死、溺死、自殺などで69人もの死者が出ているという。日本に夢と希望を抱いてやってきた発展途上国の若者たちの無残な死を知り、私は衝撃を受けた。国会審議に連動して、メディアも実習生の過酷な現実を取り上げるようになっていったが、私は報道に期待しつつも、同時に違和感を覚えた。メディアに「自分に何ができるのか」という意識が欠落していると感じたからだ。

 例えば朝日新聞コラム「日曜に想(おも)う」(19年1月6日朝刊)は、実習制度が「『悪(あ)しき仕組…

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