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楠章子(くすのき・あきこ)さん(45)
認知症の祖母を孫の視点からつづった絵本「ばあばは、だいじょうぶ」(絵・いしいつとむ、童心社)を2016年に出版した。10万部を超えるベストセラーになり、5月10日に映画も全国公開される。
完成した映画を見て、自身が20年以上介護している母の多香子さん(81)への思いがこみ上げた。終盤、症状が重くなったばあばが迷子になり、一人で心細そうにさまよう姿と、母が重なった。「当事者の悲しみやつらさを感じて、認知症を理解するきっかけにしてほしい」と期待する。
子供のころから本が好きだった。梅花女子大学児童文学科(現こども学科)で学び、1996年、在学中に毎日児童小説賞優秀賞を受賞。アルバイトをしながら劇団の脚本家をしていたが、劇団が解散。再び、児童文学の道に戻った。
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