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あしたに、ちゃれんじ

神戸ソーシャルキャンパス 学生の社会貢献を応援=中川悠 /大阪

学生たちのミーティングを応援する大福聡平さん(中央)=神戸市中央区の「神戸ソーシャルキャンパス」で

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 「今度のイベント、留学生を呼んで話を聞いてみたい!」「あの企業と連携したら、もっと良くなるんじゃない?」。神戸・三宮のビルから聞こえてくる大学生たちの熱を帯びたミーティングの声。「神戸ソーシャルキャンパス」と名付けられた場所には、神戸を中心としたさまざまな大学で社会貢献サークルに所属する大学生たちが、自主的に集まってくる。

     2017年2月、JR三ノ宮駅から徒歩5分の位置にある複合商業施設「サンパル」の2階の一角に、「社会貢献活動に取り組むNPO法人と地域の大学生をマッチングさせる場をつくろう」と新しい拠点が誕生した。その拠点が「神戸ソーシャルキャンパス」だ。広々としたスペースにはテーブルが並び、木で作られた書棚に並ぶ新聞や書籍からは、神戸や社会課題のあらゆる情報がいつでも取り出せる仕掛けになっている。

     「この空間は、近隣の大学生30人ほどがアイデアを持ち寄り、地元の建築士やデザイナーと一緒に作り上げたんですよ」。そう話してくれたのは、運営に携わる神戸の中間支援団体・NPO法人しゃらくの大福聡平さん(28)だ。学生たちの多くは、将来やりたいことを見つけられず、在学中に将来に向けたヒントを蓄積できていない。「僕たちが大切にしたいのは、学生たちが学校の外に飛び出してチームを作ったり、新しいことに挑戦したり。アクションの数を増やすことなんですよ」

     神戸ソーシャルキャンパスには、社会課題を解決したいという意欲の高い学生たち、若者を応援したいと願う社会人などが集っている。最近は、国際交流やフードロスに興味がある学生が増えているという。「僕たちは『学街(がくがい)活動』と呼んでいます。神戸の街全体をキャンパスと考えて学びを深める文化が広がれば、一人一人の学生生活が楽しくなります。就職をした後も、自分なりに人とのつながりを大切にする気持ちが育めるはずですから」

     神戸ソーシャルキャンパスでは18年度に、学生が0円食堂や、NPO法人で活躍する先輩を招いたしゃべり場を企画するなど、年間71回ものイベントを開催。神戸で学生と社会人をつなぐ大切な場所になった。延べ2600人が利用した。しかし、この活動は今年度で丸3年を迎え、神戸市からの補助金が終了してしまうことに。

     大福さんは「この1年で経済的自立に向けた仕組みを作ろうと頑張っています。大学を卒業した学生がいつか、社会人の先輩として関わることにも期待できるし、この優しい循環を継続させたいのです」と語る。若者の未来と笑顔を呼ぶ神戸ソーシャルキャンパス。大福さんが生み出す新しい仕組みに期待したい。<次回は5月24日掲載予定>


     ■人物略歴

    なかがわ・はるか

     1978年、兵庫県伊丹市生まれ。NPO法人チュラキューブ代表理事。情報誌編集の経験を生かし「編集」の発想で社会課題の解決策を探る「イシューキュレーター」と名乗る。福祉から、農業、漁業、伝統産業の支援など活動の幅を広げている。

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