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滝野隆浩の掃苔記

孤独死と生きづらさ

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近著「超孤独死社会」でいまの世の中の「生きづらさ」について考える菅野久美子さん
近著「超孤独死社会」でいまの世の中の「生きづらさ」について考える菅野久美子さん

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 深刻な「孤独死」の問題は、高齢者のひとり暮らしが増えたせいだと思い込んでいた。3月に出た菅野久美子さん(36)の新著「超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる」を読み終え、誤りだと気づく。50~60代、それより若い人のケースも珍しくないという。

 死後、何カ月もたってから発見される部屋はすさまじい。腐臭が「刺すように」襲ってくるし、ゴキブリやウジは大量発生。「食事」どころか「排せつ」もおっくうになったのか、おむつが何百個も積まれていた。体液が階下の部屋に垂れ落ちる……。

 菅野さんは、そうした部屋を片づける「特殊清掃」の業者に付いて現場を回った。布団や食べ残したカップ麺、尿の入ったペットボトルに交じって、故人の文庫本やCD、家族から贈られた鉢植えが出てくる。モノは人の内面を映し出す。だから、見えてきた。「ゴミの部屋にいた人はずっと、『生きづらさ』を感じてきたんだと思います」

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