一帯一路

モンテネグロ債務漬け 中国が救い、東欧苦悩

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高速道路の工事現場には中国国有企業「中国道路橋梁公社」(CRBC)と書かれた設備がある=モンテネグロ中部ビオチェで2019年4月20日、三木幸治撮影
高速道路の工事現場には中国国有企業「中国道路橋梁公社」(CRBC)と書かれた設備がある=モンテネグロ中部ビオチェで2019年4月20日、三木幸治撮影

 中国の習近平国家主席は26日、北京で開かれた中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」に関する国際会議で基調演説し、出席した150カ国超の首脳や政府関係者に関係強化を呼びかけた。中国は一帯一路をてこに影響力拡大を狙うが、過大融資で支援対象国を「債務のわな」に陥れているとの批判もあり、米国を中心に警戒が広がっている。

 アドリア海に面した東欧モンテネグロの首都ポドゴリツァから車で約15分。美しい渓谷地帯を進むと、「道を築き、橋をかけ、社会に貢献する」という中国語のスローガンを掲げた巨大なゲートが現れた。港から国土を縦断し、隣国セルビアまで結ぶ同国初の高速道路(全長165キロ)の建設現場。支えているのは欧州への浸透を図る中国だ。

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