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はやぶさ2、成果紹介の講演会にファン1200人 子どもら熱心に質問「3はある?」

探査機「はやぶさ2」のこれまでの成果を解説する津田雄一・プロジェクトマネジャー=相模原市南区で2019年4月27日、永山悦子撮影

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星リュウグウの探査を順調に続ける探査機「はやぶさ2」の成果などを紹介する講演会を、相模原市南区の相模女子大グリーンホールで開いた。はやぶさ2の数々の活躍を受けて、会場は約1200人のファンで満席となり、津田雄一・プロジェクトマネジャーと、初代はやぶさのプロジェクトマネジャーを務めた川口淳一郎・JAXA特任教授の話に耳を傾けた。

「自由な発想が大事です」と会場に語りかける川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構特任教授=相模原市南区で2019年4月27日、永山悦子撮影

 はやぶさ2は今年2月にリュウグウへの着陸に成功し、同4月の衝突実験ではっきりとした人工クレーターができたことが確認されたばかり。津田さんは「今日はたくさんご報告したいことがある」と切り出し、リュウグウを目指した理由、リュウグウの姿が想像と違って戸惑ったことなどを紹介。リュウグウ表面が岩だらけだったため、着陸地点を探すのに苦労したことは、「きばをむくリュウグウ」とタイトルを付けたスライドを使いながら説明した。

小惑星リュウグウに付けられた地名について「世界各国の童話にちなんで付けた」と説明する津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネジャー=相模原市南区で2019年4月27日、永山悦子撮影

 「調べるほどデコボコが増えたため、当初昨年10月に予定していた1回目の着陸を延期し、作戦タイムをもらった。形勢が逆転できたと思ったのは、着陸の目印となるターゲットマーカーを落とした際、探査機が1メートル四方という極めて狭い中にマーカーをとらえ続けられたこと。その性能を使い、マーカーを横目で見ながら着陸地点を目指す作戦に変えた」と着陸に向けた試行錯誤を明かし、「最終的には、狙った位置から1メートルのところに降りることができた。一生懸命計算し直してみたが、どうしても1メートル以下にはならなかった」と話すと会場に笑いが広がった。

 川口さんは、米国など宇宙先進国の背中を追ってきた日本の惑星探査の歴史における「はやぶさ」の意義を語る一方、はやぶさ2や現在計画中の探査計画に続く将来の惑星探査構想について、「地球から探査機を打ち上げるには、非常に大きなエネルギーが必要だ。だから、探査機が簡単に行き来できる宇宙空間の乗り換え地点となる『深宇宙港』を建設し、そこで燃料を補給したり、宇宙から持ち帰った資源を製錬したりするなどの拠点ができると思う」と解説した。

探査機「はやぶさ2」のこれまでの成果や苦労について説明する津田雄一・プロジェクトマネジャー=相模原市南区で2019年4月27日、永山悦子撮影

 会場には多くの子どもが集まり、「はやぶさ2がぶつけた衝突装置のかけらがクレーターにたまっていて、それを採取したらどうなるのか(答え=衝突装置を構成する物質の情報を事前に確認しているので見分けられる)」「クレーターは新鮮な状態と聞いたが、着陸まで時間がかかったら新鮮ではなくなるのでは?(同=新鮮でなくなるまでは何年も何百年もかかるので心配ない)」「はやぶさ2が失敗したことは(同=最初の降下リハーサルで探査機が自分の高度が分からなくなった)」「はやぶさ3の計画はあるのか(同=ぜひやりたい。はやぶさ2で培った技術を生かす計画をやっていきたい)」「川口先生は深宇宙港が今実現したら何をしたいか(同=居住棟で野菜でも作りたい)」「宇宙に関わる仕事のメンバーになるにはどうしたらいいか(同=どうすればいいかと考えるよりも『なりたい』『やりたい』と思うことが大切)」など鋭い質問が相次いだ。

 津田さんは「リュウグウにあと半年しか滞在できなくなり、さびしさも出てきたが、引き続きチームで力を合わせて頑張っていきたい」と締めくくった。【永山悦子】

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