メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

三浦雅士・評 『ヴェネツィアの石』=ジョン・ラスキン著、井上義夫・編訳

 (みすず書房・6480円)

情熱と名文でつづる美術史

 古典的名著の新訳。

 ラスキンの生没年は1819年~1900年、ヴィクトリア女王とほぼ同じ。19世紀英国を代表する文人。三菱一号館美術館で「ラスキン生誕二百年記念ラファエル前派の軌跡展」が行われている。作家ディケンズらの痛烈な批判を逆に反批判してラファエル前派を全面的に擁護したことで知られる。ウィリアム・モリスらに影響を与え、アーツ&クラフツ運動の理論的支柱になった。日本でも大正時代にはよく読まれ、白樺派などには大きな存在だった。

 だが思想は反産業革命。いわば反動。たとえば吉田健一と同じ。ヨーロッパの美質は18世紀に絶頂に達した…

この記事は有料記事です。

残り1158文字(全文1451文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 小6女児が2日前から行方不明 大阪府警、情報提供呼びかけ

  2. 教諭が女子中学生にわいせつ 陸上部の合宿中、発覚後に行方不明 兵庫

  3. 女子高校生、フェリーから飛び降り死亡 家族から不明届、警察官が保護し同行中

  4. わずか20分の間に…両親が当日の経緯を公表 山梨女児不明

  5. 「元の生活に戻れない」特殊詐欺で無罪確定の大学生 勾留10カ月で留年

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです