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コンゴ民主共和国・カサイ 世界が知らぬ「悲劇」 汚名、トラウマ…限られた支援

 コンゴ民主共和国カサイ地方で繰り返される性暴力は「イラクやシリアなどに匹敵する人道危機」(国連)と言われながら、その地理的条件によるアクセスの困難さなどのため、実態がよく知られてこなかった。性暴力被害は、政府と対立する民兵組織を持つルバ人の女性や子供に集中しており、背景には周辺の他民族の民兵をあおってルバ人と対立させようとした当時のカビラ政権の思惑があったとみられる。【カナンガで小泉大士】

 紛争下で性暴力が繰り返されるコンゴ民主共和国カサイ地方。その現場への道のりは困難を極めた。記者はルワンダのキガリに国際便で入り、そこから陸路コンゴ東部の中心都市ゴマに行き、国連が平和維持活動(PKO)のために運航する国連機への搭乗を待った。座席を確保し実際に搭乗するまで6日を要し、中央カサイ州カナンガに入った。郊外の集落を取材後、隣接するカサイ州チカパまでは四輪駆動車で移動。約265キロの距離だが、ジャングルの中で悪路に何度も立ち往生し、民家の軒先に泊めてもらいながら3日目の未明にようやく到着した。

 アクセスの悪さから現地で活動する支援団体は限られ、外国人記者の取材も「ここまでたどり着いたのは3人目だ」(チカパのNGO関係者)と言われた。一方で地元記者は及び腰だ。被害実態の報道は政府批判につながる恐れがあり、政府が事実上取材を監視・規制しているためだ。

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