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余録

子供のころに本をたくさん読んでおくと…

 子供のころに本をたくさん読んでおくと、その時は分からなくても大人になってから何かと結びつくことがある。そんな経験が多いほど人生は楽しくなる。ライフネット生命創業者、出口治明(でぐち・はるあき)さんが著書「教養は児童書で学べ」に書いている▲読書家で知られる出口さんは海外の絵本や童話を紹介しつつ、「おそらく世界最高の読書論だと僕は思っている」と一冊の本の名を記す。「橋をかける 子供時代の読書の思い出」▲1998年、インドで開かれた国際児童図書評議会の世界大会でビデオ上映された皇后美智子さまの基調講演を収録したものだ。<(読書は)ある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました>▲美智子さまは、さまざまな悲しみが描かれている本によって自分以外の人がどれほど深くものを感じ、深く傷ついているかに気づかされたという。被災者や障害のある人へのいたわりに通じているのかもしれない▲美智子さまはこうも述べている。<読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても>▲いつの時代でも子供たちが根っこと翼を持ち、いつか平和を築く橋に育ってくれれば。上皇后となってからも、子供たちを見守り続けるのだろう。

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